業務用フォトプリンターの搭載技術

リテイルフォト業界※1向けとして新展開する業務用フォトプリンター「DreamLabo」には、家庭用インクジェットプリンターから業務用デジタル複合機まで、幅広い製品開発をつづけてきたキヤノンのプリンター技術が投入されています。

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    店頭やWEBサイトから受注し、写真のプリントやアルバムなどの付加価値をつけた写真商材の製作を行う業界。

高画質技術

透明感に重厚感、立体感を融合し総合的に銀塩写真を上回る高画質プリントを実現

リテイルフォト業界で利用される業務用プリンターには、写真出力の際に銀塩写真にも劣らぬ良質な画質が求められます。DreamLaboには、高密度プリントヘッド技術「FINE(ファイン)」をはじめとする、これまでキヤノンが培ってきたさまざまな高画質プリント技術が搭載されています。

DreamLaboでは、通常のシアン/マゼンタ/イエロー/ブラックの4色に加え、フォトシアン/フォトマゼンタ/グレーの合計7色の染料インクを採用しています。これにより写真のカラー部分はハイライト部でもなめらかな階調で表現することができます。また、従来CMYKの4色重ね合わせで表現されてきたグレーは、往々にして赤味や青味がかってしまうことがありましたが、グレーインクの採用により、カラーバランスのズレが少ない安定した色表現を可能にしています。加えて、モノクロ写真も豊かな階調で表現できるようになりました。

DreamLaboは、広い色域の再現が可能なため、銀塩写真では表現が難しいとされる明るい光彩度の青や黄色を再現して、透明感のある画質を実現しています。さらに暗部での暗く濃い色の表現力を高めることで、銀塩写真の強みである重厚感、立体感を融合し、総合的に銀塩写真を上回る色表現を可能にしています。

7色染料インクによる豊かで安定した表現力

DreamLaboは、高度な写真補正機能を備えており、「顔検出」「シーン分類」「光源の推定」の組み合わせにより、撮影画像を自動的に解析し、明るさ、顔色などの補正を行います(ON/OFF可能)。これにより、熟練したオペレーターによる印刷現場での色調整作業が不要になりました。

カタログ印刷などでは写真の高画質化と共に、高い文字品位が求められます。従来のインクジェット技術では、3pt程度の小さな文字になると、インク着弾時のドット形状の崩れから、文字が潰れてしまうことがありました。DreamLaboでは、均一な極小インク滴を正確に吐出し、用紙の最適な位置に着弾させ、各ドットが真円になるように高精度な制御を行っています。そのため、文字潰れが抑えられ、美しくシャープな文字印刷を可能にしています。

高生産性技術

高速印刷と停止時間の最小化で高い生産性を実現するキヤノンの先進技術

リテイルフォト市場や商業印刷においては、プリントの高画質化と共に、印刷スピードやメンテナンスの容易さ、ダウンタイムの最小化などといった高い生産性が求められます。DreamLaboは、そうしたニーズに応える、キヤノンの高生産性技術を搭載しています。

高画質化の実現に最も貢献している高密度プリントヘッド技術「FINE」。DreamLaboは、この「FINE」を応用し、新たに300mm以上の幅で印刷が可能なプリントヘッドを開発。最大印刷長が25インチ(約63センチ)まで対応している為、迫力のある30cmX30cmの見開きアルバムも作成できます。また、このプリントヘッドを固定したまま1回の用紙搬送で写真を高速に印刷する「ワンパス印刷」は、L判サイズの写真なら1時間約2600枚の高速印刷ができ、業務用プリンターに相応しい出力スピードを可能にします。

また、DreamLaboが標準で装備している自動両面印刷は、後工程での貼り付け作業を省きながら、A4サイズのフォトアルバム1冊20ページ分の印刷を72秒、1時間で50冊分の高速印刷を実現※2します。

ダウンタイムの最小化による長時間連続稼働の実現には、「ダブルマガジンシステム」と「ダブルインクタンクシステム」が貢献しています。

ダブルペーパーマガジンシステム

「ダブルマガジンシステム」は、ロール紙を2本装填することで、1本のロール紙がなくなっても、もう1つのマガジンから自動的に給紙、印刷中でも、作業を中断することなくロール紙の交換を可能にするシステムです。さらにオプションのペーパーデッキを装着すれば、合計4本までロール紙を装填することができ、さらに長時間の連続印刷を可能にします。「ダブルインクタンクシステム」とは、インク切れによるマシンのダウンタイムを防ぐ技術です。メインのインクタンクから出たインクは、バッファーインクタンクにいったんストックされ、そこからプリントヘッドに供給されます。これにより、メインタンクが空になっても、バッファーインクタンクにストックされたインクで印刷している間に、メインタンクを交換できます。

メンテナンスについては、DreamLabo本体のパーツを可能な限りユニット化することで、消耗部品の交換などの定期メンテナンスを、ユーザー自身で行えるようにプログラムしています※3。この「イージーメンテナンス設計」の採用で、DreamLaboではダウンタイムを最小限に抑え、連続長時間稼働を実現しています。

  • ※2
    アルバム生産には別途製本工程が必要です。
  • ※3
    キヤノンのサービストレーニングを受講し認定されることが必要です。