スキャナーの搭載技術

フィルムや写真、文書などをデジタルデータ化するスキャン技術には、高精細スキャンを追求するキヤノンの高度な光学技術、電子デバイス技術、ソフトウェア技術などの独自技術が数多く盛り込まれています。

白色LEDの導光技術

作業効率の向上と省エネルギー化を実現

白色LED採用によるウォームアップ時間の削減

従来のCCD方式のスキャナーは、蛍光ランプを光源にしていました。蛍光ランプは起動時やスリープモードからの復帰直後に温まるまでのウォームアップ時間(約30秒)が必要でした。LED※1を光源に使用するとウォームアップ時間が不要になりますが、LEDは点光源のため均一な光量の線光源に変換する技術が不可欠です。

キヤノンは、CIS方式のスキャナーで培ってきたLEDの導光技術を応用、LEDの設置方法や光を導くライトガイドの形状などを研究することで、高輝度白色LEDを光源として採用することができました。これにより、スキャナーを起動させた直後から安定した光量を確保でき、ウォームアップ時間はゼロを実現。スキャン後のランプ点灯も不要になり、省エネルギーとなっています。

  • ※1
    LED(Light Emitting Diode)
    発光ダイオード。半導体素子の1種で電流が流れると光る。蛍光ランプに比べて圧倒的に小型、軽量、長寿命、低消費電力だが、光量が少ないのが欠点だった。最近は高輝度化が進み、幅広く使われるようになっている。

画像補正技術

さまざまな原稿の画像補正を多彩に実現

スキャナーの性能では、本体メカニズムに加えてスキャナーからのデータを処理、画像を正しく再現するドライバー機能も重要です。キヤノンのスキャナー用ドライバー「ScanGear」には、使いやすいだけでなく、さまざまな画像処理機能が盛り込まれています。このような画像処理技術は、キヤノンのデジタルイメージング機器に共通するプラットフォーム技術をベースに、スキャナーに特化して工夫を重ねている技術です。

ごみ傷除去機能

ごみ傷除去機能

高解像度スキャナーでは、目に見えないフィルム上の微細なごみや傷まで鮮明に読み込んでしまいます。ごみ傷除去機能は、赤外LEDによる赤外光でごみや傷を検出し、光源による走査で得た画像からごみや傷の大きさ・形状、周囲データの特徴を判断し、ハードウェア処理とソフトウェア処理を高度に融合させて、画像を美しく再現します。

逆光補正機能

逆光補正機能

逆光で撮影された写真の補正は、画像を解析して修正が必要な部分を抽出、その部分の暗さの程度に応じて画像全体の明るさやコントラストを調整します。

褪色補正機能

褪色補正機能

色褪せや色かぶりした画像のヒストグラムを解析し、色相・カラーバランス・コントラスト・彩度を自動補正して、変色する前の色を鮮やかに再現します。

とじ部の影補正機能

とじ部の影補正機能

開いた本をスキャンした時にできるとじ部の影を目立たなくします。とじ部が浮いてできた影を、濃度テーブルの形状認識により検出し、明るさを自動的に補正します。

CCD方式とCIS方式

イラスト:CCD方式とCIS方式

キヤノンのフラットベッドタイプスキャナーには、CCD方式とCIS方式の2種類があります。CCD方式は白色LEDなどの光源で原稿を照らし、高精度な光学系と高密度のCCDラインセンサーで読み取る高精細、高画質を追求したモデルです。CIS(Contact Image Sensor:コンタクトイメージセンサー)方式は、光源にRGB3色のLEDを用い、原稿と同じ幅のCISで読み取る、薄型・省電力モデルです。