デジタル一眼レフカメラの搭載技術

キヤノンは創立以来、究極の一眼レフカメラを追求してきました。自社開発のレンズ、CMOSセンサー、映像エンジンなどの革新的技術から生み出されるイノベーティブな製品が高画質画像で、世界をリードしています。

大型CMOSセンサー

高精細・高感度・低ノイズの撮像素子

35mmフルサイズCMOSセンサー

デジタル一眼レフカメラのキーパーツの1つであるCMOSセンサー。キヤノンは独自技術を活かして自社で開発・生産しています。現在は35mmフルサイズとAPS-Cサイズの2種類があります。

キヤノンのCMOSセンサーは、大きいサイズと高い解像力※1(35mmフルサイズCMOSセンサーで最高約5,060万画素)、優れた高感度特性(少ないノイズ)、広いダイナミックレンジなどに特長があります。また、16チャンネル信号読み出し、DIGICによる約14コマ/秒の高速連続撮影やフルHD動画撮影への対応など、フィルムを大きく超える新しい静止画と動画の表現世界を開拓しています。

  • ※1
    解像力
    CMOSセンサーの有効画素数は以下の通り。
CMOSセンサーのサイズ 搭載製品 撮像画面サイズ 有効画素数
35mmフルサイズ EOS-1D X 約36×24mm 約1810万画素
EOS 5D Mark III 約2230万画素
EOS 5Ds/EOS 5Ds R 約5060万画素
EOS 6D 約35.8×23.9mm 約2020万画素
APS-Cサイズ EOS 7D Mark II 約22.4×15.0mm 約2020万画素
EOS 70D 約22.5×15.0mm
EOS 8000D/EOS Kiss X8i/EOS M3 約22.3×14.9mm 約2420万画素
EOS Kiss X7i/EOS Kiss X7/EOS Kiss X70/EOS M10/EOS M2 約1800万画素

被写体センシング技術

視覚に迫るシステムで快適・快速な撮影を実現

新エリアAF(オートフォーカス)技術

エリアAFセンサー

キヤノンの一眼レフカメラEOSシリーズのAF(オーフォーカス)技術は1987年に誕生、快速・快適AFとしてインパクトを与えました。以来、当初の中央1点AFから、3点AF(1990年)、5点AF(1992年)、45点エリアAF(1998年)、61点エリアAF(2012年)と発展、デジタルカメラにも引き継がれて進化を続けています。

61点高密度レティクルAF

イラスト:AFセンサー配置図

これまでプロ用一眼レフカメラに搭載されてきた45点エリアAFが61点エリアAFへと進化。高密度に配置された61点のAFフレームは、F2.8とF5.6のデュアルクロス測距5点、F4レンズ使用時のクロス測距41点で、優れた測距能力を備えています。現在では最高級機種のEOS-1D X、またEOS 5D Mark Ⅲに搭載されています。

  • レンズによっては周辺測距点が使用できないことがあります。
  • 図中のAFフレームのカラー表示は説明のためのものです。実際のファインダー像とは異なります。

63分割デュアルレイヤー測光センサー

63分割デュアルレイヤー測光の概念

被写体の露出を決定するのが測光センサーです。キヤノンは受光センサーを二層化した「63分割デュアルレイヤー測光センサー」を新たに開発しました。第一層で青緑色光を、第二層で緑赤色光を測光。RGB三原色のR波長とB波長の光量(色情報)を個別に検出する測色機能を装備したことで、光源の種類に起因する露出誤差を正確に自動補正します。実際には被写体そのものの色や人工光源下などで変化する被写体の色情報を露出に反映させ、カメラの露出特性を補完。色による微妙な露出のバラつきを解消しています。また、AF情報から被写体領域を検出し、評価測光演算に活用する測光アルゴリズムによって、主被写体に重点を置いた安定した露出を行います。

デュアルピクセルCMOS AF

高速かつスムーズなピント合わせを実現する新AFシステム

「デュアルピクセルCMOS AF」は、すべての画素が撮像と位相差AFの両方の機能を備えている新構造のCMOSセンサーを使用した、画期的な撮像面位相差AF技術です。MOSセンサーの一つひとつの画素が、独立した2つのフォトダイオードで構成され、撮像信号と同時に位相差AFに利用できる信号の出力が可能です。2つのフォトダイオードは、独立して光を取り込むことができ、位相差AF時にはそれぞれのフォトダイオードからの信号を検出し、撮像時には2つのフォトダイオードを合わせ、一つの画素として画像信号を出力します。

イラスト:デュアルピクセルCMOS 1画素
イラスト:AFの画素構造概念図 ※イラストはイメージです。

位相差検出方式

位相差検出方式の基本原理図

撮影レンズから入った被写体像を、AF二次結像レンズによって2つに分け、その間隔をラインセンサーで計測してピントのずれを計測。ピントの合うポイントが前ピン(カメラに近い側)なのか後ピン(カメラから遠い側)なのかを判断して、撮影レンズを駆動します。この位相差検出方式では、高速でのピント合わせが可能になります。

コントラスト検出方式

ピントが合っている場所はコントラストが高くなるので、撮像素子から得た画像のコントラスト情報を解析し、コントラスト値が最も高くなるように撮影レンズを駆動しピント合わせを行います。この方式ではコントラストのピークを探して撮影レンズを往復させる必用があります。従って、ピントが合うまでに時間がかかりますが、精度が高いため、多くのビデオカメラやTVカメラ、コンパクトデジタルカメラで採用されている方式です。

前ピン
後ピン
合焦
コントラスト検出方式の基本原理

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