使い手の「意のままに」を実現する ユーザーインターフェース技術

飛躍的に進化しつつあるモバイル情報端末などのユーザーインターフェース(UI)。キヤノンは、先進のUI技術を開発してきたUIのパイオニアとして、新たなUIの技術開発に取り組んでいます。

UI技術の日々高まる重要性

写真:世界初の10キー式電卓「キヤノーラ130」(1964)/タッチパネルUI採用の「NAVI」(1987)/手書き文字認識搭載の「Aiノート」(1989)/音声認識搭載のファクスホンCF-H7CL(1998)

スマートフォンやタブレットPCといった最新モバイル情報端末のユーザーインターフェース(UI)は、単に作業・操作の簡単さ、効率性といった尺度を超え、使うこと自体が楽しみとして認められ、使い手とシステムに新たな価値、関係性を生み出すものに進化しています。

キヤノンは、1964年に世界初の10キー式電卓、1987年にタッチパネルディスプレイを採用したGUI、さらに1989年には手書き文字や音声認識、視線入力を採用するなど、先駆的なUI技術をいち早く取り入れた革新的な製品を送り出してきました。

そして現在、先進の機能・サービスに相応しいUI実現のため、ジェスチャー(身振り手振り)認識やMR(Mixed Reality:複合現実感)など、さまざまな技術開発に取り組んでいます。

ユーザーの意図をくみ取る

使い手の「意のままに」の実現を追求するキヤノンのUIには、使い手の指示を的確にくみ取り、その目的、意味、意図をシステムに伝えるために、また、さらにユーザー負荷を低減しバリアフリーにも貢献するマルチモーダル(視覚、聴覚、触覚といった異なる感覚)UI実現に必要な手書き文字、音声、ジェスチャーなどの検知検出・認識技術がさらに活かされていくでしょう。

ユーザーを導く表示技術

UIでは、使い手の指示操作に応じた感覚的なフィードバックはもちろんのこと、システムの状態や操作の結果、また次の操作に必要な情報を的確に表示(出力)することが重要です。

こうした表示を可能にするためにキヤノンはディスプレイのサイズや種類にかかわらず、最適な状態で表示する描画技術やより豊かな表現のためのスムースなアニメーション・動画、3Dの立体表示技術や、本来視覚的ではない情報を見える形で表示する可視化技術も実現しています。

UIのさらなる進化

これからのUIはさまざまな機能の自動化にとどまらず、より簡単で賢く気の利いたカスタマイズ/パーソナライズが実現されていなければなりません。「意のままに」扱うため、機械学習や認証技術、セマンティック検索やDB連携など、UI以外のところで使われてきた技術を新たに応用することが重要になるでしょう。

また、これらの新しい技術を製品・システムの性能を損なわず、快適な実行・反応速度で機能させる組み込み・実装技術によって、はじめて製品の優れた機能を際立たせるUIの実現が可能となるのです。

使い手とシステムの良好な関係を築き、さらに新しい価値を提供するUIの実現へ向けて、キヤノンの技術の進化は、今も続いています。

セマンティック技術による画像データベース検索
ジェスチャー認識を使ったコラボレーションシステム