写真新世紀は、2011年、発足から21年目の年を迎えました。時代が20世紀から21世紀へと変遷する中で、写真新世紀は、国内外で広く活躍する写真家を多数輩出してきました。これからも、次世代の写真を予感させるような写真家を輩出するために歩み続けます。2011年度は、写真新世紀で受賞実績のある写真家3名(大森克己氏、佐内正史氏、HIROMIX氏)と美術・写真評論家2名(椹木野衣氏、清水穣氏)を迎えて審査を行います。
大森 克己(おおもり かつみ)
写真家。1963年生まれ。兵庫県出身。日本大学芸術学部写真学科中退。
フランスのロックバンド「Mano Negra」のラテンアメリカツアーと自身の旅の軌跡を一冊にまとめたポートフォリオ「GOOD TRIPS, BAD TRIPS」が、1994年度(第9回公募)写真新世紀において2人の審査員、ロバート・フランク氏、飯沢耕太郎氏に選ばれ優秀賞を受賞。以後、写真集、展覧会、スライドショーで作品を発表し続けている。主な写真集に『サルサ・ガムテープ』(1998年 リトルモア)、『encounter』(2005年 マッチアンドカンパ ニー)、『サナヨラ』(2006年 愛育社)、『 Bonjour! 』(2010年 マッチアンドカンパニー)など。
佐内 正史(さない まさふみ)
写真家。1995年度(第12回公募)写真新世紀優秀賞受賞。
常に写真の時代をリードし続け、出版した写真集は多数。2002年に写真集『MAP』で「第28回 木村伊兵衛写真賞」受賞。2008年には写真集レーベル"対照"を立ち上げ、2010年8月にその第10弾写真集として『島島』を発売するなど精力的に活動中。
椹木 野衣(さわらぎ のい)
美術批評家。1991年に刊行した最初の評論集『シミュレーショニズム』が、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。また主著『日本・現代・美術』では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直してみせた。他に大阪万博の批評的再発掘を手がけた『戦争と万博』など著書多数。近年は岡本太郎の再評価や戦争記録画の再考にも力を注いでいる。
現在、多摩美術大学美術学部教授、芸術人類学研究所所員。
清水 穣(しみず みのる)
写真評論家。1995年頃より現代美術・写真、現代音楽を中心に批評活動を展開している。
1995年『不可視性としての写真:ジェイムズ・ウェリング』で第1回重森弘淹写真評論賞受賞。
主な訳書に『ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論』(1996年 淡交社)『シュトックハウゼン音楽論集』(1999年 現代思潮新社)。
著書に『白と黒で、写真と・・』(2004年)、『写真と日々』(2006年)『日々是写真』(2009年、以上、現代思潮新社)などがある。現在、同志社大学言語文化教育研究センター教授。
HIROMIX(ヒロミックス)
写真家。高校卒業後に応募した「SEVENTEEN GIRL DAYS」で写真新世紀1995年度年間グランプリを受賞。写真集『GIRLS BLUE』(1996)は写真界異例の部数を売上げ、ガーリーフォトブームの先駆けとして、その後の写真表現の在り方に大きな影響を及ぼす。
2001年写真集『HIROMIX WORKS』で「第26回木村伊兵衛写真賞」受賞。
個展「早春、心の輝き」(2009年、hiromiyoshiiギャラリー)他多数。
