![]()
高木 こずえ Cozue Takagi
「insider」
「insider」
応募作品の形態:ブック形式・A3 インクジェット用紙・31点(表紙別)
人間の身体は左右真二つに分かれる。右半身を左脳が、左半身を右脳が支配している。右と左は別々の脳によってコントロールされている全くの別人だ。一人の人間の中に潜む二人のひとを、写真を使って現実世界に引き出した。二人はよく似ているが、それぞれの感情や意志を持って生きている。
この作品が生まれた原動力は、人間への興味だ。人間の精神と身体、脳と心、意識と無意識、そういったものを確かめたい。
今回の制作を通じ、自分は写真を創っているというよりも、撮らせてもらっているのだという意識が強くなった。写真は常に対何かだ。何かの姿を仮りなければ存在できない。写真は結局自分自身の表現ではないのかも知れない。しかし自分というエリアを越えて、他者の中に入り込みたい、または入り込まれたいという欲求を叶えてくれるものであると思う。
私は現在大学四年生として写真を学んでいる。家族や友だち、先生たちに日々感謝しながら、今の自分に出来ることをやっていきたい。
PROFILE
1985年 長野県生まれ。2004年 東京工芸大学芸術学部写真学科入学。
審査評 選:森山 大道
「顔」というものは、なんと不思議で謎に満ちたものか。そういうことを、改めて思い起こさせてくれました。写真という装置が持っている特質をきちんと分かったうえで、顔が持つ面白さに正面から立ち向かって、きちんと視覚化しました。
アイデアだけがよくても、写真自体がつまらなくては仕方ないんだけど、これは写真としてもきちんと作られている。まずそのテーマで驚かせてくれて、でき上がったものを実際に見てもまた感銘を受ける。さらにそこには、写真そのものが持っているポテンシャルを引き出す内容まで含んでいる。いろんな見方ができて、大いに楽しめる作品だと思います。




