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矢島 慎一 Shinichi Yajima
「Bubble」
「Bubble」
淡く透明感のあるモノは、泡のようにフワフワとしていて、はかないのです。私は、友人の部屋へ遊びに行って、お茶を飲んだり、ご飯を食べたりしながら、そんな感じのするものを見つけては撮りました。まだその部屋で暮らしている友人もいれば、引っ越してしまった友人もいます。その部屋で暮らしている友人も、シャンプーを使い切ってしまったり、模様替えをしていたりします。もちろん切花なんかは枯れて捨てられてしまってます。写真になっているその場所は、なくなってしまっているか、ほとんど変わってしまっています。自分は、結構切ないことをしてるなと思いました。
面白いところには行きたくなりました。甘い誘惑には、いつも勝てません。負けっぱなしです。少しでも楽しいところ、楽なところへと突き進みます。心地よい瞬間を求めつづけます。歩き出した瞬間、好きな音楽を聴く瞬間、おいしいものを食べる瞬間、眠りだす瞬間。その日常には、心地よく待ち遠しい瞬間が表れています。自分にとって写真を撮るということは、そんな瞬間を求め続けることなのかもしれません。それは、自分の部屋だったり、街だったり、海だったり、別にどこでもいいのです。
審査評 選:南條 史生
バスルームの窓の一点だけ評価した。この作品にあるクリスタルで透明な光+空気は滅多に写真に写らないものだ。このような感覚の写真がシリーズで撮れたら、新しい世界が開けるだろう。一緒に出ている女の子の写真は入っている意味がわからない。バブル―石鹸というコンセプトは浅すぎる。もっと深いか、もっと広いコンセプトを考えるべきだと思う。このような作品を20点撮って欲しい。撮れたら是非見たい。




