アートビリティ作品紹介

田辺綾子さんの素敵な作品を壁紙に!

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2007年はアートビリティの代表的作家、田辺綾子さんの作品を毎月紹介しました。
田辺綾子さんのステキな作品であなたのパソコンのデスクトップを飾ってみませんか?

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「枯れ葉舞うとき」

はじめまして。お元気でお過ごしですか。
私はとても元気です。それは、今年一年「枯れ葉舞うとき」を含めて、12枚の絵がインターネットで旅すると思うと嬉しいからです。
遅れてしまいましたが、私の名前は田辺綾子といいます。昭和46年(1971年)1月生まれの、?座、?型です。(少しは秘密があったほうが神秘的だと思いませんか?)

親しい人は、私の絵を見ると「こんな色合いの服装をしていたわね」と言います。
あまり芸がないかなと思いますが、色合いや風景といったものは、過ごしたときの積み重ねと同じようです。

小さい頃は絵を描くのが好きで、絵本作家志望でしたが、今は絵を描くことができないので、文章表現をしたいと思っています。
お粗末ながら小さいときから、カードやハガキに絵を描き、短い文章を添えるのが好きでした。
これは、「あしながおじさん」を読み、文章を書く上達法には手紙を書くのがよいとあり、この学習法を取り入れたのでした。
そのことが、効果があったかどうだかは今のところわかりません。しかし、無類の手紙好きで、学習などそっちのけで多くの人に手紙を書いています。
手紙を多く書いているうち、はじめは「お元気ですか」と書いていたのが、そのうち元気でも元気でない日でも、みんな元気で過ごしているのだなと思うようになりました。
けれども、みんなが元気であることを願い、私自身も「元気で過ごしています」と繰り返し書いているうちに、元気になってしまうのです。そこでみんなに心から言いたいのです。「お元気ですか」

「枯れ葉舞うとき」は、21才のとき初めて私の部屋から飛び出して、旅を始めた絵のひとつです。みんなが手を取り合い、平和な日が来ることを願っています。
今年一年、よろしくお願いいたします。

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「夜の友だち」

お元気でお過ごしですか?私は変わらず元気です。
気持ちは元気ですが、少し身体が固い感じがします。
この寒さだから無理もない気がします。この時期、日がぐんぐん延びているのに、寒さが増してへんてこりんな感じを受けます。
これは私ひとりの思いでしょうか?
窓から入る光が部屋を暖めてくれないのに、日の照る時間は長くなっている。
今、地球は楕円軌道で回っているのかな?なんて思い巡らしています。
このようなとき、ふと谷川俊太郎氏の「朝のリレー」が思い浮かびます。
あの詩を聞いていると、地球が丸くてお日様がにっこり笑いかけている感じがします。
今回は、私の日常生活を少し紹介したいと思います。
私は両親と暮らしていますが、1週間、曜日担当のヘルパーが毎日来ます。
書くこと、読むこと、生活全般に介護が必要です。それで私の日常が変わらず過ごせるのは、ヘルパーの支えがあるからです。今こうして、私の気持ちが表せるのも、ヘルパーが傍らで口述筆記しているからです。
変わらない日々であっても、毎日、ヘルパーの人たちが運ぶ息吹によって、私の部屋は新鮮で、この日常の維持によって、心と身体の状態が安定され、よい状態が継続されます。安定が安心となり、日々、楽しく過ごせるのです。
これが、ささやかな私の日常生活です。

「処方箋」

日々の中 どうしようもない時がある
誰に何を言ってもしかたがないと
固い身体が心まで頑なにする
疎外された気分になる

そんなとき 一杯の暖かいココアに救われる
CDから流れる柔らかな歌声に救われる
心躍る朗読に救われる
前に届いた手紙を読み返し救われる

和やかな心が 身体を柔らかくする
こうして自在でない身体であっても
まわりの人達によって救われる

その頃には心も元気になっている
日々 いろんな人たちから私は処方箋を受けている
私が飲んでいる多くの錠剤を思い
人類の良心を思い出す

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「ある日のこと」

お元気でお過ごしですか。私は何だかぼんやりしています。
体調が特に良いとき、悪いとき、季節の変わり目など、こんなことが度々あります。
このようなとき、日常に戻るのに、音楽やCDブック、録音図書を聴きます。
ふと、小学生のとき、詩の時間に「『頑張る』とは、『我を張る』が変わったもので、あまり良い意味ではありません。それより『気張る』の方が良いですね」というふうに言われた先生のことを思い出して、ぼんやりした気持ちが晴れてきたみたいです。

今回は、日常の大切な事柄として「録音図書」について書きたいと思います。
これは、日本点字図書館に始まり、一般の本を点字図書に作ることから、現在ではカセットブックが作られるようになりました。
これが録音図書です。

この録音図書は、一般の市民が講習を受けたあと、朗読ボランティアとして活動しています。 日本中でこの活動はおこなわれていて、東京にいながらにして北海道から録音図書が届いたりします。 これは近くの公共図書館にいるハンディキャップサービス担当者に、要望を伝えることで実現可能になります。

広報、公民館情報、本の新刊・新作案内の他、ボランティア独自の活動もあります。
録音図書を聴くことで、動けない身体であっても、古今東西の作家が書いた世界に心躍ったり、未知なる世界へ飛び立つことができます。

本は春に似ています。
霜が溶け、若芽や小さい花々が心地よく、明るい気持ちにしてくれるのと同じで、思わず頬がゆるむような、ささやかな喜びです。 なくてはならないのに、その季節にいる間は、そんな風に思うことが少ないと思われます。

ハンディキャップサービスに関しては、私が利用しているごく一部のことを書きましたが、もっと多岐にわたり、関わる人、必要とする人たちがいます。 私がこのサービスを知ることで、どんなに心にも身体にも良い日々を過ごしているかを知っていただきたかったのです。

録音図書制作に関わる人たちに、心からの感謝をこめて。

「風」

振り向いたら 何もない
何かを忘れた そんな気がする
ふたたび目的に向かう
目的という名の 何でもないものかもしれない
それでもいい
今、感じているこの風だけで
巡る時を 今感じられたら

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田辺綾子さんのご紹介

1971年生まれ。東京都在住。
2002年には銀座・柴山画廊で個展を開き、大好評を博しました。
第5回アートビリティ大賞・アサヒビール奨励賞受賞。
第18回アートビリティ大賞・日立キャピタル特別賞受賞。

「春には春を、夏には夏を、秋には秋を、
あたりまえのことを感じながら、
ヘルパーの人たちとともに日々楽しく過ごし、
描いた絵に文章を添え、詩を書いて楽しむ毎日をおくっています。」

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