ニュースリリース
2008年5月20日
キヤノン株式会社

キヤノンが反射型液晶パネルLCOSを自社開発

キヤノンはこの度、プロジェクター用のキーデバイスのひとつである反射型液晶パネルLCOS(エルコス=Liquid Crystal on Silicon)を自社開発しました。

LCOSとは、シリコン基板の表面に液晶を形成した反射型の液晶パネルのことです。 他の方式のプロジェクターに用いられるデバイスと比べて、高解像度化が容易なうえ、格子感の少ない滑らかな映像表示が可能なため、その高精細で優れた画質が大きな注目を集めています。

今回キヤノンが開発したのは、0.71型のLCOSパネルとして世界初*となる解像度1,920×1,200画素のWUXGAパネルと、0.55型で解像度1,400×1,050画素のSXGA+パネルの2タイプです。

キヤノンでは2004年より、パソコンの高解像度化や映像コンテンツのハイビジョン化の潮流を先取りし、LCOSパネルを採用した高画質なビジネス用プロジェクターの販売を進めてきました。 これらの製品は、キヤノン独自の光学エンジン「AISYS」(エイシス=Aspectual Illumination System)により、コンパクトなボディを実現しながら、LCOSの性能を最大限に引き出すことで高輝度・高コントラストの映像投写を可能にしています。

このため、ビジネスや教育現場などの一般用途だけでなく、高画質な投写が求められるデザイン、シミュレーション、医療などの専門分野でも高い評価を得ています。

LCOSパネルの自社開発により、このパネルに最適な光学エンジン「AISYS」、高解像度パネルに対応し歪みを抑える投写レンズ、パネルを駆動するドライブICなど、プロジェクターを構成するキーパ-ツすべてが自社で開発したものになります。

特に、WUXGAパネル(1,920×1,200画素)においては、フルハイビジョン(1,920×1,080画素)の投写を可能にするだけでなく、より精細化が進むパソコンの高解像度表示に適応できるため、ビジネス用プロジェクターの新しい市場を開拓することが期待されます。

キヤノンは、今回開発した2タイプのLCOSパネルとキヤノンの誇る光学技術に、キヤノンらしいアイデアを高次元で融合した特徴的な新製品を、素早いタイミングで市場に投入します。

入力から出力まで幅広い製品群を携えて「クロスメディアイメージング」の世界の実現を目指すキヤノンは、液晶プロジェクターの分野においても、高解像度・高画質な製品を提供することにより、市場の活性化に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

0.71型のLCOSパネルにおいて。(2008年5月15日現在)
新開発のLCOSパネル
(左: WUXGAパネル、右: SXGA+パネル)