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セルゲイ・ボロノフ※2017/12/6更新

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スポーツライター 野口美恵's EYE

ISU グランプリファイナル 2017

今季30歳を迎えたセルゲイ・ボロノフ。今季は、4回転トウループの精度と、安定した演技を武器に、力強い演技を見せてくれています。GPファイナル進出は2014年以来2度目となります。

ボロノフは、若い頃から4回転トウループの技術に優れ、ロシアの上位選手として地位を築いてきました。しかしエフゲニー・プルシェンコと同時期にロシアのトップグループとして戦ってきたこともあり、五輪出場の機会には恵まれませんでした。トリノ、バンクーバー、ソチと3度の五輪出場を逃し、いよいよ今季30歳にして初の五輪出場を目指しています。

ショートは『アディオス・ノニーノ」で、4回転トウループを入れます。今季はほとんどミスなく演技をまとめ、力強いジャンプと滑りに見応えがあります。

フリーは『サラバンド組曲』。4回転トウループを前半に2本入れており、これさえ決まれば、後半のジャンプはしっかりまとめる力があります。

NHK杯では、パトリック・チャンや村上大介が欠場、羽生結弦も直前に棄権という波乱のなか、最年長の30歳であるボロノフ選手が、驚異的な集中力をみせ初優勝を飾りました。GPシリーズ出場12年目にして初優勝というタイトルに、会場は大興奮。自身も演技直後にカメラに向かって日本語で「ありがとー、つかれた」とメッセージを語り、ベテランらしいウィットも感じさせました。

ボロノフの今季の演技で素晴らしい点は、ベテラン選手が自分のスタイルのまま長く現役を続けているのではなく、新たな採点基準に合わせてあらゆる工夫をしていることです。例えば、トリプルアクセルの着氷後に、イーグルを繋げることで、GOE(出来映え)のプラス点を稼ぎます。またスピンもレベルやGOEを獲得するために、ドーナツスピン、脚を持ち上げる姿勢、さらにフライングでの脚換えなど、たくさんの技を追加しています。

「今がまさに花を咲かせているシーズン」とボロノフ自身が語るように、30歳の今、ジャンプの安定感と体力、演技力のすべてが成熟したバランスにあります。まずはGPファイナルで、その存在感を世界に示してくれることでしょう。

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