選手紹介 - Skaters -

宮原 知子※2016/12/5更新

プロフィール

パーソナルベスト

今季のプログラム

スポーツライター 野口美恵's EYE

ISU グランプリファイナル 2016

“ミスパーフェクト”と称され、安定感が抜群の宮原知子。ところが、今季のGPシリーズでは珍しくミスが重なり、新たな試練のステップへときています。

とにかく練習量が多いことで有名な宮原。1つの練習を始めると、嫌気がさして止めたり、休憩したりすることを知りません。1時間のセッションで、ウォーミングアップのフットワークを始めると、その練習メニューを何度も繰り返して1時間たってしまうこともあるという真面目な性格です。

またハードな練習メニューの代表である“曲かけ練習”も、宮原のペースは違います。本番さながらに、すべてのジャンプ、スピン、ステップを入れて1曲を滑りきる「本気の曲かけ練習」は、試合同等に体力を使います。そのためどんな選手でも本番並の内容でしっかりとこなせるのは、1日に2〜3回が限度。あとは曲をかけていても、ジャンプを入れなかったり、ステップでちょっと力を抜いたりするものです。ところが宮原は、一日に10回でも20回でも、曲がかかれば本気で滑りきります。

宮原を教える濱田美栄コーチも「これ以上できないというくらい練習して、身体に覚え込ませておかないと、いざ本番で緊張してしまうと力は発揮できないもの」と考え、このハードな練習をチームに徹底してきました。

練習に支えられた自信を持つ宮原は、シニアに上がった2013-2014シーズンから、安定した演技を披露し続け、2014年四大陸選手権2位、2015年四大陸選手2位、さらには2015年世界選手権で銀メダルを獲得、そして昨季は2016年四大陸選手権で初優勝を果たしました。

今季は数々のタイトルの重みが重圧となり、試合となるとミスが続いていました。しかしNHK杯のフリーでは、ショート3位という逆境で踏ん張り、すべてのジャンプを降りるという新しい強さを手に入れました。

ジャンプの安定感に対して、課題は着氷での回転不足と、表現力です。ジャンプは、試合で縮こまってジャンプに高さが出ないと、一見成功したようにみえても回転不足の判定を取られてしまいます。クリーンに降りる能力はあるので、試合でいかに、攻めの気持ちでジャンプを跳ぶかが問われています。

また表現面も、自ら「恥ずかしがり屋で、大人しい性格」と言うように、感情表現やオーラの醸し出し方に、まだまだ伸びしろがあります。演技の技術的な基礎は十分に身につけているので、自信をもって内面をアピールできれば、一気に化けるでしょう。

いずれにしても、爆発的な成長ができる要素をたくさん持ちながら、まだまだ自己評価が低いタイプの宮原。努力という才能において、世界で彼女ほどの選手はいません。あとは真面目になりすぎず、スケートを楽しむ醍醐味を知るだけ。新たな輝きを放つ宮原に出会える日が楽しみです。

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