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エフゲニア・メドベデワ※2016/12/5更新

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スポーツライター 野口美恵's EYE

ISU グランプリファイナル 2016

昨季のシニアデビューと同時に、GPファイナル、ロシア選手権、欧州選手権、世界選手権とすべてのタイトルを手にしたエフゲニア・メドベデワ。そのタイトルだけでも驚異的ですが、昨季の世界選手権は、フリーで150.10点と女子の史上最高得点を塗り替えての優勝でした。

今季のGPシリーズは、2戦とも220点を超えての連勝。200点獲れば表彰台といわれる女子の戦いのなかでも、別格的な存在です。キム・ヨナが記録している世界最高得点228.56点も、今季中に更新できる可能性すらあります。「ロシア女子は層が厚い」と称されますが、メドベデワだけは別枠と言えるでしょう。

彼女の強みは、ジャンプも表現力も、どちらも世界トップクラスであること。
まずジャンプは、「3回転+3回転」を「ショートで1つ、フリーで2つ」確実に決めてきます。ジャンプの内容も「スピード、流れ、空中で手を挙げる、音楽と一体化している」など質が高く、出来映え(GOE)で大きな加点をもらえることが得点源になっています。また安定感のあるスピンは一つひとつのポジションが美しく、複雑で難しいステップを軽々とこなすことも魅力です。

そして表現面も17歳とは思えない、深い曲想理解をしています。まずスピン、ステップ、ジャンプのすべての技に安定感があるため、プログラムに1つの作品としてのまとまりを出すことができます。

そして作品としてまとまっている前提で、さらにコンセプトを深めます。例えばフリーは「身近にいる人が急に事故に遭ってしまい、当たり前のように思っていた幸せな日常が壊される」という複雑な場面設定を行った上で、「身近な人との幸せがいかに大切かを伝える一曲」という表現を試みるのです。ここまで複雑で独創的な表現領域にまで足を踏み入れている選手はほとんどいないといって過言ではありません。彼女の高い演技構成点は、こういった複雑な曲想理解に支えられているといって良いでしょう。

一方で、宮崎駿の映画をはじめ、アニメファンであることでも有名です。今年、日本で行われたアイスショーでは、アニメの衣装を着て主題歌を踊るなど、あどけない一面も見せました。

最高の技術と表現をもちながら、心は純粋な17歳の少女。そんな不思議な魅力のあるメドベデワは、GPファイナルの連覇、そして世界最高得点の更新にむけて、意欲を高めています。

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