選手紹介 - Skaters -

パトリック・チャン※2016/12/5更新

プロフィール

パーソナルベスト

今季のプログラム

スポーツライター 野口美恵's EYE

ISU グランプリファイナル 2016

ソチ五輪銀メダリストにして、世界選手権3連覇のタイトルを持つパトリック・チャン。2度の五輪を経験したベテランの25歳は、さらなる冒険を続けています。

チャンといえば、音楽と一体となるスケーティングでしょう。緩急ある滑りと音楽の強弱とを融合させることで、ただ前後に滑るだけでも音楽が聞こえてくるような、最上級の滑りを見せてくれます。こういった滑りを活かした表現力は高く評価され、演技構成点(PCS)で常に高い評価を得ています。

ソチ五輪のシーズンのフランス杯で、自己ベストとなる295.27点を更新。当時の4回転は、「ショート1本、フリー2本」という構成でしたが、高い演技構成点に支えられての高得点でした。

そしてソチ五輪後に1年の休養をとり、復帰した昨季、男子の時代は激変していました。若手の台頭により新4回転時代を迎え、フリーでは4回転を3本、4本が当たり前になっていたのです。

復帰直後は「僕にとって4回転は、フリーもショートも1本で十分」と話していたチャンですが、2016年2月の四大陸選手権のフリーでは、「4回転トウループ2本、トリプルアクセル2本」へとジャンプ構成を変更。見事パーフェクトに演じ切ると、フリーで203.99点と200点台をマークしました。

しかし25歳のベテランともなると、シーズン中に何度も調子のピークを作るのは難しいものです。世界選手権は調子を崩し5位に終わりました。

平昌五輪前のシーズンとなる今季は、いよいよ集大成にむけて最後の進化のシーズンです。コーチを変更し、練習拠点もアメリカ・デトロイト近郊に移しました。チームメイトには、この4回転激戦時代のなか「フリーでの4回転、4種類5本」に挑戦しているネイサン・チェンもいます。新たな刺激を受けると、4回転サルコウを練習し始め、フリーでの4回転は「2種類3本」という挑戦を始めました。もし2種類目の4回転を成功させられれば、必ずや世界の表彰台に乗ってくることでしょう。

今季のショートはビートルズの『ディア・プルーデンス』と『ブラックバード』のメドレー。フリーは、現役のペアスケーターであるエリック・ラドフォードが作曲した『A Journey』。チャンの美しいスケートがより美しく伝わるようにと作曲されたものです。彼のスケーティングの呼吸と音楽がまさに一体となり、ジャンプが入っていることを忘れさせるほど、幻想的なスケーティングを堪能できるプログラムに仕上がっています。世界最上級ともいえる滑りを堪能しましょう。

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