フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法 - Ways to Enjoy Watching Figure Skating -

ジャンプ・スピン 動画解説~ジャンプ編~

村主章枝によるジャンプの基本紹介

フィギュアスケートの技術要素のなかでも「ジャンプ」は得点も高く、勝敗を分ける大技です。ジャンプは6種類あり、跳びあがる直前の「踏み切り方」で種類が決まります。まずは6種類の見分け方を覚えることで、一歩深くフィギュアスケートを楽しむことができるでしょう。
監修・野口美恵(スポーツライター)

ジャンプを徹底解剖 スペシャルムービー

ジャンプの種類と見分け方

ジャンプはエッジとトウの使い方によって全部で6種類あり、その見分けるポイントは「踏み切り方」です。

ジャンプの種類 助走の滑り 踏み切る瞬間 見分けるポイント 3回転の基礎点
アクセル 「左脚の外側」に乗り、
「前」へ滑走
左脚、外側のエッジで踏み切る 唯一、前向きに踏み切る 8.5点
ルッツ 「左脚の外側」に乗り、
「後ろ」へ滑走
右脚のトウを突く 助走と反対の回転をするため、上半身を右に強くひいて「ひねり」を作る動作がある 6.0点
フリップ 「左脚の内側」に乗り、
「後ろ」へ滑走
右脚のトウを突く ターンやステップで左回りの助走をし、スムースに右脚トウを突いて跳ぶ 5.3点
ループ 「右脚の外側」に乗り、
「後ろ」へ滑走
右脚、外側のエッジで踏み切る 跳ぶ直前に、椅子に腰掛けたような姿勢になる。助走は両脚滑走になる選手が多い 5.1点
サルコウ 「左脚の内側」に乗り、
「後ろ」へ滑走
左脚、内側のエッジで踏み切る 跳ぶ前に、両脚のスネが「ハの字」のように開き、振り回すような動作がある 4.4点
トウループ 「右脚の外側」に乗り、
「後ろ」へ滑走
左脚のトウを突く 右脚の「やや右斜め後方」に左脚トウを突くため、左脚をグルリと後ろに回すような動作がある 4.3点

※得点は2015-2016シーズン

徹底解説 スケート靴の部位名称

【ジャンプの原理】 フィギュアスケートのジャンプは「幅跳び」の動きに似ています。スピードをつけて助走を滑り、急ストップをかけることで身体を空中に放り出し、その瞬間に脚の筋肉も使ってタイミング良く跳びあがるのです。この助走が真っすぐではなくカーブに乗っているため、跳びあがった瞬間に身体に回転が伝わり、うまくコントロールすることで2回転や3回転することができます。 そのため、滑っている脚のエッジを効かせてストップをかけるか、または、滑走とは逆脚のトウを突いてストップをかけるかによって「エッジ系」「トウ系」という分類もできます。アクセル、サルコウ、ループが「エッジ系」、トウループ、フリップ、ルッツが「トウ系」です。

【ジャンプを跳んだ後】 跳んだ後の動きは6種類ともまったく同じで、「(1)左脚を前にして脚を絡め、両腕で上半身も締め上げ、回転軸をつくる」「(2)左回りに回転する」「(3)右脚で後ろ向きに着氷する」という動きになります。 陸上やスピードスケートのトラックが左回りなのと同じで、フィギュアスケートも左回りが正規周りとなります。身体が左利きの選手は、すべての動きが逆回転になります。

スケーター紹介

村主 章枝 写真

村主 章枝/Fumie SUGURI

表現力豊かで「氷上のアクトレス」と称される日本を代表する元フイギュアスケート選手。スピード感溢れる滑りと、軽やかなジャンプで世界中のファンを魅了。全日本選手権では3連覇を含む優勝5回、2003年グランプリファイナル日本人初優勝、2006年世界選手権2位、四大陸選手権優勝3回、ソルトレイクシティ五輪5位、トリノ五輪4位という快挙を達成するも、2014年11月、ファンに惜しまれつつ引退。現在は日本とカナダを拠点に、振付師・コーチとして活動を開始。

撮影機材紹介

撮影機材紹介 写真

「スペシャルムービー」は、映画やTVドラマ、CM制作など、ハイエンドな映像制作のために開発されたCINEMA EOS SYSTEM 『EOS C300 Mark II』で撮影されました。

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