技術系社員紹介

田島 香
情報系 システムソフトウエア開発
田島 香 タジマ カオリ
イメージコミュニケーション事業本部
2001年入社

一貫して高画質化に携わる

学生時代から画像処理に興味があり、自分の開発した技術が画像として確認できるような、ものづくりに携わりたいと思っていました。キヤノンは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、プリンター、複合機など、画像に関わる製品を独自の技術で幅広く開発していたので、どの開発部門でも画像処理に関わる仕事ができるのではないかと思い、入社を希望しました。入社してからは一貫して、高画質化のための技術開発に携わっています。当初は、デジタルビデオカメラ向けの画像処理アルゴリズム開発を担当していましたが、最近は、デジタルカメラ、ネットワークカメラ、業務用ビデオカメラなど、さまざまなキヤノン製品の高画質化に関わっています。業務の流れとしては、数年先の製品に実装する高画質化のための画像処理アルゴリズムを開発し、開発したアルゴリズムを映像エンジン(信号処理LSI)としてハード実装します。映像エンジンができ上がったら、それを搭載する製品で最高の画質が出せるよう、製品設計部門での画質設計のサポートを行いつつ、次のエンジンに向けてのアルゴリズム開発に着手します。また、開発した画像処理技術や、将来必要となる要素技術の特許提案を行い、キヤノンの製品、技術を守るという役割もあります。

作り上げた技術がさまざまな製品に姿を変える

画像処理アルゴリズムの開発という仕事を進める上で意識していることは、常に科学的なアプローチを基本に仕事を行っていく、ということです。画質は主観的な要素も多いですが、多様な製品の開発に対して応用し得る画像処理を作るためには、客観的な解析が必要になります。ある条件下では非常に効果が高くても、別の条件下では弊害が出てしまう、というようなものだと、製品としてまとめ上げることが難しくなり、品質低下や開発負荷の増大につながってしまうからです。そのため、画像に現れている現象の特長を解析して、その現象がどのような仕組みで発生しているのか、仮のモデルを想定し、そのモデルについて画質シミュレーションなどで検証する。この作業の繰り返しで、なるべく普遍的なアルゴリズムを作り上げていくようにしています。画質は、キヤノン製品の市場競争力を高めるために重要な要素なので、さまざまな製品に展開できる高画質化のための基盤技術開発は、とてもやりがいがあります。自分が関わって、多くの人と協力して作り上げた高画質化の技術が、さまざまな製品に姿を変えて世の中に出るということは何よりの喜びです。

次世代製品の種をまいていきたい

人間が目で見て感じる画質と、カメラで再現できる画質との間には、まだ差があると思います。その差をなるべく少なくして、どんな状況下でも失敗せずに、撮影者の印象に近い画像が得られるようなカメラを開発したいと思います。そのためにも画質の観点から、製品仕様や、今後取り組むべき技術課題について、提案できるような技術者になりたいと思っています。入社してからの10年間は、先輩方の築き上げてきた要素技術、課題についてのキーワードがあり、それを受けて自分なりの工夫をして開発を進めてきたと思います。これからは、私たちが次世代製品の高画質化の種をまいていけるよう、努力していきたいと思います。技術者として働く上では、自分がこういうものをつくりたいという「こだわり」と、「情熱」が大事だと思います。私は学生時代に画像処理について専門的に学んだわけではありませんでしたが、実務を通じて、カメラの画像処理について少しずつ理解を深め、その課題に取り組むなかで、必要な技術や知識を身につけていきました。「こだわり」と「情熱」をもって、一緒に新しい技術、製品を創り上げていきましょう。

このページのトップへ