技術系社員紹介

大石 卓司
物理系 電子デバイス技術
大石 卓司 オオイシ タクジ
総合R&D本部
2008年入社

京都大学病院との共同研究

現在、私は光と音を用いて生体イメージングを行うという世界でも最先端の医療機器の開発に携わっています。世界で初めてこの装置を世の中に送り出すために、必要な技術の研究を行っています。担当業務の一つとしては、次世代装置に向けた要素技術の開発・評価です。この業務は大学の研究と似ているというとイメージしやすいかもしれません。先端技術の開発ということで、未だ解明されていないことも多く、日々実験やシミュレーションを行い、頭をひねっています。また、この装置を用いて京都大学病院と共同で臨床研究を行っており、医師との議論も行われます。もう一つの業務は、その際に用いるデータの解析です。この装置はまったく新しい装置であり、我々にも医師にも知見が不足しているので、さまざまなデータを工学的視点、医学的視点から観察することによって、新しい発見ができるようにがんばっています。

専攻と異なった分野でも、応用ができれば苦労は少ないとわかりました

私の学生時の専攻は放射線計測でしたが、今はまったく放射線を用いていません。これについては入社後に、少し勿体ないことをしたかな、と思うこともあります。しかし、同じ電磁波を用いた計測を行っているということで、計測技術、信号処理技術、解析技術などは共通しており、考え方も似ています。このことから入社後に思ったことは、一見異なる分野であってもその中身は大きくは変わらないということでした。ある分野でしっかり勉強しておけば、異なる分野へ行ってもその経験を応用することで、それほど苦労することはないと思います。みなさんも自分の可能性を制限することなく、大いにさまざまな分野に挑戦してください。

前例のない、正解がわからない道を進む

医療機器はほかの製品に比べて特殊な部分があり、その中で最も苦労することは、実験室でうまくいっていたものが生体では同じようにいかないということです。生体は形状もさまざまですし、個人差もあるので、得られる結果も異なってくるためです。しかも、生体の中はどうなっているのか正解が分からないという難しさもあります。このように要求される技術レベルは非常に高く、骨のある、やりがいのある仕事ですし、その分、技術開発がうまくいったときの喜びはひとしおです。また、我々のレベルとしては世界でも最先端におり、この装置を初めて世の中に送り出すということは、仕事の励みになりますし、自信にもつながります。さらに、病院の医師や京都大学の先生方など、強力なパートナーと業務を行えることに勇気づけられます。このようにチームで仕事をしていますので、みんなで喜びを分かち合えるところもよいところだと思います。

医療の進歩に貢献したい

現在の目標は、この装置を用いて生体の特性に関する測定技術を開発することです。従来技術では測定できておらず、これができれば世界初の技術となります。この技術を装置に搭載し、この装置でなければ測定できないオンリーワンとなる製品にしていきたいと考えています。将来的には、この装置を普及させ、多くの病院で使われるようにしていきたいと思っています。そして、キヤノンから先端的な医療機器をどんどん市場へ投入し、医療機器といえばキヤノンというようなブランドを確立するのが私の野望です。これを通じて医療の進歩に貢献できれば幸いだと思います。

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