EMDは、完全電子マウントのEOSシステムで実現した、絞り羽根ユニットとステッピングモーターにより構成されたコンポーネントです。従来の絞り機構は、カメラ側からの機械的動力伝達により絞り羽根の駆動を行うため、
(1)シャッターボタンを押してから絞り込みが行われるまでのタイムラグが長い、
(2)信頼性や耐久性に不安がある、
(3)レンズ内への絞りユニットの配置に制限がある、
等の欠点がありました。それに対してEMDでは、絞り羽根の駆動をステッピングモーターで行い、EOSボディからの電子パルス信号により絞り口径を制御するため、従来の欠点を補うのは勿論、その他にも、
(1)電子信号による絞り口径の制御により制御精度が優れている、
(2)メカニカルレバーのショックがないため作動が静か、
(3)絞り機構のコンポーネント化によりコンパクト化が可能、
(4)TS-Eレンズのように絞りユニットが光学系と共に移動するレンズでも自動絞りが可能、
といった従来の機械式絞り機構にはないメリットを持っています。なおEMDはEOSシステムの基本コンポーネントとして、全てのEFレンズに搭載されています。