撮った画像を自分で、色鮮やかに、プリントしたい。
そんな想いに応えるキヤノンのフォトプリンタの仕組みをご紹介します。 |
| 4800dpiの超高解像度に到達したフォトプリンタの新基準 |
| PIXUS iシリーズ |
| 12月の技術レポートは、10月に発売された、最新テクノロジーを投入し、写真の美しさ・クオリティをハイレベルで実現したフォトプリンタ「PIXUS
iシリーズ 」の概要情報をお届けします。 |
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| 写真1 PIXUS 950i |
開発のねらい
キヤノンの写真に対する真摯な想いをピクサスが具現化します。例えばピクサスの基幹技術であるNew「MicroFineDropIetTechnology 」によるエンジン性能の飛躍的向上。さらに、4800dpiの超高解像度や2plの極小ドロップレットの採用といった最新テクノロジーも併せて投入。ピクサスの画質は、まさに写真の美しさへ。ピクサスが写真の新しい歴史を切り拓いていきます。
●色の再現性
ピクサスは「Advanced Technology」などの技術を採用することにより、プリンタが本来持っている色空間を最大限に活用して、デジタルカメラ本来の色を再現します。
●粒状感(ざらつき)
微小なインク滴を打ち込んで画像を構成していくインクジェット方式では、紙面上に着弾したインク滴が粒状感(ざらつき感)として現れることがあります。この粒状感を徹底的に排除することで、ざらつき感がなくなり滑らかな画質になります。2plの超極小インク滴の採用や、ドット配置を最適に制御することで、ざらつき感をさらに低減。明るい部分の粒状感はもちろん、中間濃度部分から暗部まで、いちだんと滑らかな表現が可能です。
●鮮鋭度(つぶれ)
人が写真を見て、感じる鮮鋭度(つぶれ)は、解像度(dpi)の数値の大小のみで決まるものではありません。微小インク滴を追求するだけでなく、インク滴の着弾精度をよりいっそう向上させることで、非常に繊細で微小な画像でも、つぶれ部分のない高精細な画像を表現できます。
●色合い
きれいな色とは何か?「キヤノンデジタルフォトカラー」の思想のもと、色再現の忠実性を基本にしながらも、人が「潜在的」に持っている「好ましいと感じる色」の再現にも注力しています。
●コントラストと階調
鮮明で、かつ階調表現の滑らかな画像は、見る人に強い印象を残します。従来の専用紙(プロフェッショナルフォトペーパーPR-101)の更なる改良と、発色性の高いインクの採用により、高いコントラストを獲得。さらに、2plの微小インク滴の採用と、階調カーブの最適化により、細部の微妙な明暗も再現できます。
さて次に、これまでご紹介した開発のねらいを技術面から支えている、キヤノンの高画質・高速印刷テクノロジーの特長について解説していきます。 |
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| 図1 画質を左右する6つの要素 |
特徴1 New「MicroFine
Droplet Technology 」
高画質、そして高速出力の要となるピクサスの基幹技術が、New「MicroFine Droplet Technology 」です。インクジェット方式プリンタのエンジンにあたるヘッドの吐出方式として、優れた特性を持つこのヘッド駆動技術を幅広いモデルに採用することで、高い基本性能を実現。ピクサスの高い印刷クオリティと超高速印刷を支えているのは、キヤノン独自のNew「MicroFine
Droplet Technology 」にほかなりません。
●高い着弾精度と安定したドットサイズ
ヒーターをノズル吐出口の間近に配置することにより、発生した気泡自体でインクを吐出。インク滴を引きちぎる必要がなく、つねに一定でばらつきのないサイズのドットを実現。さらに発泡パワーを効率よく集中させ、強力な吐出力による正確な着弾を可能にしました(図2)。
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| 図2 吐出から着弾まで(イメージ図) |
●精密な加工による高品質ヘッド
高度な加工精度が要求されるノズル・ヘッド部分の製造に半導体製造技術を使用。インクの流路やヒーターの配置などを一体成形していくことで、従来では考えられなかった高精度な加工と品質の安定性を確保しています(図3)。 |
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| 図3 ノズル部断面図(イメージ図) |
●超高密度化による高速プリント
構成自体が小さくシンプルなため、ノズルの超高密度化を実現し、高速印刷に大きく貢献しました。事実、PIXUS 950iでは、合計3072本という驚異的なマルチノズル化に成功。A4超写真画質、わずか約1分という超高速プリントを実現しています。
特徴2 Exif2.2(愛称:Exif Print)
●「Exif Print」とは
「Exif Print」とは、Exif2.2の愛称で、デジタルフォトプリントのための世界標準規格です。この「Exif Print」に対応したデジタルカメラでは、「撮影条件に関する情報」と、「撮影シーンに関する情報」を撮影時にJPEG画像とあわせて記録。
アプリケーションソフト「Easy-PhotoPrint」を使って、これらのカメラ情報を正確に読み取り、撮影意図をより忠実に反映した最適なプリントが得られます。
また、「Exif Print」は、世界標準のオープンな規格なので、「Exif Print」対応のデジタルカメラなら、メーカーを問わずピクサスから高品位なデジタルフォトプリントが実現できます。
●デジタルカメラの色空間を最大活用
この「Exif Print」とキヤノン独自の先進技術「Advanced Technology」の組み合わせによって、忠実かつ色再現情報の欠落が最小限の高品位なデジタルフォトプリントが楽しめます。
特徴3 Easy-PhotoPrint
デジタルカメラが本来持っている色空間は、PCが標準的に採用するモニタの色空間(sRGB)領域によって縮小されてしまい、忠実に再現されない部分が存在しました。
そこで、キヤノン独自の「Advanced Technology」を搭載したアプリケーションソフト「Easy-PhotoPrint」を新開発。デジタルカメラで撮影した画像をsRGBへクリップせず、直接処理することで、ピクサスの広域な色空間をも最大限に活用した、これまでにない色表現を実現します(図4)。 |
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| 図4 出力フロー図 |
特徴4 25年プリント
超写真画質を支えるインク技術。キヤノンのインクは、発色性に優れるほかに、色あせにくい耐光性で高い評価を得ています。とくに純正光沢紙「プロフェッショナルフォト」用紙を使用してプリントした場合、社内の加速実験において、じつに25年以上もの高い耐光性を実証されています。
特徴5 顔料系ブラックインク
eメールやWebページ、ビジネス文書はモノクロテキスト印刷が主流です。ピクサスではモノクロ印刷でもシャープな仕上がりを実現するために、高濃度な顔料系ブラックインクを採用。コントラストが高く、黒々としたシャープなテキスト印刷を可能にしました。また、耐水性にも優れており、水に濡れてもにじみにくいため、はがきの宛名印刷に適しています(図5)。
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| 図5 顔料系インク(左)と染料系インク(右) |
特徴6 4モーターシステム/5モーターシステム
給紙・排紙にともなう紙送りやインクヘッドの動作などを効率化するために、独立駆動設計の4モーターシステム(BJ S6300は5モーター)を採用(図6)。給紙と排紙を独立制御し、同時に連続して行う機構も採用するなど、印刷開始から出力までの時間を大幅に短縮しました。用紙の搬送にかかわる速度を向上することで、高速プリントに貢献します。 |
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| 図6 モーターシステムのイメージ図 |
PIXUS iシリーズでは、最新技術だけでなく、使いやすさと経済性も追求。一層フォトプリントを身近に楽しんでいただけるユーザフレンドリーな機能をふんだんに盛り込みました。
機能1 CD-Rダイレクト印刷
●フロントローディング方式&レバーレス方式
前面からCD-Rを挿入して、印刷後も前面から排出されるフロントローディング方式を採用。トレイガイドを装着し、CD-Rを挿入するだけの簡単オペレーションで、煩わしいレバー調整なども一切不要。専用トレイにCD-Rを載せ、プリンタ正面から挿入するだけで、プリンタが自動的に印刷位置を調整し、きれいにプリントしてくれます。
●同梱プリントユーティリティで簡単印刷
同梱ソフト「らくちんCDダイレクトプリントfor Canon」を使えば、簡単にCD-Rプリントが楽しめます。ペイントソフト感覚で、タイトルやレイアウトが手軽にでき、背景の柄やテンプレートなども豊富に用意しました(写真2)。 |
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| 写真2 同梱ソフト「らくちんCDダイレクトプリントfor
Canon」 |
機能2 完全フチなし印刷
●写真そのもの、用紙のすみずみまでフォトプリント
L判、2L判、A4サイズなど、カット紙を利用した余白のない全面印刷が気軽に楽しめます。デジタルカメラで撮った画像データをプリントすれば、まさに写真と変わらない美しい仕上がりです。もちろん、年賀状やポストカードなどでも、フチなし印刷が楽しめます。
●超高速フチなし印刷
フチなし印刷においてもピクサスが誇る印刷スピードが威力を発揮。高密度に配置されたノズルにより、紙送りスピードを高いレベルで保つことで、フチなし印刷時でも圧倒的なスピードと高精度な印刷を実現します。
機能3 全色独立インクタンク
インクが1色なくなるだけで、すべて交換しなければならない一体型にくらべ、経済的に圧倒的に有利。1枚あたりのインクコストはもちろん、個々のインクタンク自体を大容量化できるため、使えば使うほどインクコストに大きな差がつくことが実証されています。また、インクタンクは透明容器なのでひと目で確認できるうえ、インク残量検知機能も備えているので、パソコンの画面上で残量をリアルタイムに確認できます。 |
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| 写真3 全色独立インクタンクシステム |
機能4 サイレントモード
サイレントモードを備えているピクサスなら、夜間でも周囲を気にせずプリントすることができます。サイレントモードを有効にすれば、耳障りな給紙時の作動音を大きく軽減でき、印刷時も音がおさえられ、体感的に非常に静かになります。また、常時設定できるほか、タイマー設定も可能なので、状況に応じて使い分けもでき、たいへん便利です。
■以上、今月はPIXUS iシリーズの概要をご紹介いたしました。PIXUS iシリーズのラインナップと特長・機能については表1にまとめました。ご参照ください。 |
| PIXUS iシリーズのラインナップ |
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| 表1 PIXUS
iシリーズの特長・機能 |
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A4 DeskTop |
| PIXUS 950i |
PIXUS 850i |
PIXUS 550i |
PIXUS 320i |
| 解像度 |
4800×1200 |
4800×1200 |
4800×1200 |
2400×1200 |
| インク滴 |
全弾2pl
スーパー
フォトノズル |
2pl
スーパー
フォトノズル |
5pl
極小ドロップ |
5pl
極小ドロップ |
| 完全フチなし印刷 |
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(L判/
はがきのみ) |
全色独立
インクタンク |
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| すっきりトレイ |
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| サイレントモード |
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| Exif Print |
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CD-Rダイレクト
印刷 |
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| ダイレクトフォト |
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| インタフェース |
USB2.0
Hi-Speed |
USB/
パラレル |
USB/
パラレル |
USB |
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