キヤノンカメラ史
2005-2010 短編物語
ハイビジョン化の時代

CMOSセンサーでデジタル一眼レフカメラのフルサイズ時代をリード

2003年の地上デジタル放送開始によって加速した映像機器のハイビジョン化の広がりを、キヤノンは成熟したCMOSセンサー技術によってリードした。2005年、35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D」が、一般ユーザーにも手が届く価格で衝撃的にデビュー。2007年には、プロ用デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「EOS-1D Mark III」(APS-Hサイズ)と、 2,110万画素・35mmフルサイズCMOSセンサー搭載の「EOS-1Ds Mark III」が登場する。さらに、2008年には、デジタル一眼レフカメラとして世界で初めてフルHD動画撮影機能を搭載した「EOS 5D Mark II」がデビュー、世界三大カメラ賞受賞の栄誉に輝く。
続いて2009年には、世界初となる約1,800万画素のCMOSセンサー(APS-Cサイズ)を搭載した「EOS 7D」が登場。最先端のデジタル一眼レフカメラとして注目を集めた。

「キヤノン HD CMOS」によるデジタルビデオカメラの革新

デジタルビデオカメラでは、2005年、プロユースとしてミニDVテープに高精細なハイビジョン映像をHDV規格で記録・再生することを可能にした「XL H1」が登場。そして2006年には、新開発の動画用CMOSセンサー「キヤノン HD CMOS」搭載、当時として世界最小・最軽量のデジタルハイビジョン撮影対応HDVビデオカメラ「iVIS HV10」が、アマチュア向けに満を持して投入された。

「DIGIC」の進化とレンズ技術の進展

画像処理プロセッサー「DIGIC」も、この時期に大きく進化。その最先端の技術が、「DIGIC 4」に結集された。また、レンズ技術では、光の反射を抑制する特殊コーティングSWC(Subwavelength Structure Coating)を採用した「TS-E17mm F4L」が、「TIPAベスト・フォトグラフィック・アンド・イメージング・プロダクツ2009」においてプロフェッショナルレンズの部門賞に輝くなど、目覚ましい成果を上げている。