
1994年(平成6年)11月、高性能なEFレンズの能力を、余すところなく引き出すことができる最高級機種「EOS-1N」が登場。「EOS-1N」は、5点測距ポイントや16分割評価測光、フィルム給送音・駆動系ギアのサイレント化などといった機能のほか、操作系の改善、さらなる堅牢性など「EOS-1」のユーザーから寄せられた声を忠実に反映し、高い信頼性を誇るプロユース機としての役割を担い続けた。
操作の自動化、小型・軽量化など、初心者向けのカラーを出しつつ、優れた性能によって幅広い層のユーザーに受け入れられた大ヒット機種、「EOS Kiss」は、1993年(平成5年)9月に発売。1996年(平成8年)9月には、「EOS Kiss」を改良した「New EOS Kiss」が登場した。
また、視線入力AFで話題となった「EOS 5QD」は、1992年(平成4年)11月に登場し、視線入力システムは、その後1995年(平成7年)の「EOS 55」では縦位置でも対応するなどさらなる進化を見せた。
1996年(平成8年)2月1日、イーストマン・コダック社、キヤノン株式会社、富士フイルム写真株式会社、ミノルタカメラ株式会社、株式会社ニコンの5社によって、APS(アドバンスト・フォト・システム)が発表された。フィルム装填の簡易化や、カメラのコンパクト化に貢献するAPS対応機種として、キヤノンは1996年(平成8年)4月に「IXY=イクシ」を発売。かつてないコンパクトさとシンプルな操作感、加えて高品位によってヒットし、APS=キヤノンのイメージを生み出した。
1990年代前半は、ビデオカメラにとって、DVフォーマットによるデジタル時代への移行期であった。また、SVカメラは1992年(平成4年)、その生産が止まり、デジタルカメラへシフト。1996年(平成6年)7月、キヤノン独自開発によるデジタルカメラ第1号「PowerShot600」が登場した。