
1976年(昭和51年)4月、電子技術・光学技術を結集した「AE-1」が登場。世界で初めてCPU(Central Processing Unit)を搭載した35mmAE一眼レフカメラである。「AE-1」は、1978年(昭和53年)4月発売の、5つのAEモードを持つ「A-1」とともに大ヒットを記録した。
この当時、FDレンズのレンズ着脱機構などを中心に改良したニューFDレンズシリーズも登場。ロック機構の付いたワンタッチ着脱方式は、ユーザーの大きな信頼を得ることとなる。
最高級システム一眼レフカメラ「F-1」も、1981年(昭和56年)9月に「New F-1」として生まれ変わった。電子化と同時に、高品位・高精度に裏付けされた信頼性・堅牢性を実現し、「New F-1」はアドバンストアマチュアからプロ写真家にいたるユーザー層の高い支持を得る。
1983年(昭和58年)3月には、各種操作の自動化、低価格によるコストパフォーマンスを実現したTシリーズが登場。「T50」を皮切りに、「T70」、「T80」を世に送り、さらにプロの使用にも耐えうるモデルとして1986年(昭和61年)2月、「T90」を発売した。
キヤノン初のAF(オートフォーカス)レンズシャッター機「AF35M<オートボーイ>」を1979年(昭和54年)11月に発売。暗闇でも測距可能なアクティブAF方式と、フィルム巻き上げに加えて巻き戻しも電動化した全自動指向の「AF35M」は、爆発的ヒット機種となった。
1981年(昭和56年)に統一された8mmビデオフォーマットの登場とともに、キヤノンは本格的にビデオ開発をスタートする。1985年(昭和60年)、初の一体型8mmビデオカメラ「キヤノビジョン8 VM-E1」を発売。一方8mmシネカメラは、1982年(昭和57年)9月発売の「AF310XL-S」をもってその歴史に幕を閉じた。
また、フィルムに代わる記録媒体を用いるカメラとして、磁気記録SV(スチルビデオ)カメラが登場したのもこの時代である。1984年(昭和59年)の、ロサンゼルス・オリンピック大会における電子画像電送実験で得たノウハウを駆使し、キヤノンは1986年(昭和61年)、SVカメラ「RC-701」とそのシステム群を発売した。